病医院-売上原価の計上できてますか?

2014-10-09
 
 
木本公認会計士税理士事務所 木本です
 
今回のコラムでは、病医院の売上原価の計上について、税務調査で困らないための、留意すべき点を説明させていただきます。ただ、この内容は、事業法人でも同一の注意点になります。実は、種々の医療法をはじめとした医療機関独特の取り扱いを除くと、事業法人と医療機関には共通点は多くあります。
この点は、他の業種も同一で、基本的な見方などは同一です。しかし、医療機関向けのというのは、特別なものが非常に多いというのが、個人的な印象ですが。。
 
売上原価ですが、基本的には下記のようなものから構成されていると思います
 
売上原価=医薬品仕入+医療材料仕入+検査外注費等
 
それでは、次に注意点を並べていきます
① 仕入れの架空計上あるいは外注費の架空計上
⇒ これは、不正取引です。絶対やってはいけません。このようなことをすると、重加算税の対象になります。利益が出れば税金を支払うのは国民の義務です。これ節税ではなく脱税ですので、絶対にやめてください
 
②医薬品、医療材料仕入れなどの物品の取り扱い
物品の場合、皆さんも在庫を管理するために、在庫表を持っていると思います(無い場合は、すぐに用意してください。困ったときは、当事務所にご連絡ください)
在庫表の基本的な構造は、月初在庫、当月仕入、当月使用、月末在庫、となります。
売上原価として処理するのは、当月使用分になります。当月仕入れでないことを理解いただければと思います。
 
売上原価(医薬品等の部分)=月初在庫+当月使用-月末在庫 で算出されます。
月末在庫は、継続記録簿として、使用したとき及び仕入れたときなどに適切に記帳していれば特段問題ないのですが、まとめてやると、月末在庫を実地棚卸する必要があります。
物品の管理面からも継続記録をお勧めします
 
物品については、さらに仕入割戻(仕入リベート)があると思います
これは、仕入のマイナス項目となります。また、これは個人に与えられるものではなく、この仕入額を削減するためのものですので、必ず事業収支として記帳してください。特に税務署は、対面調査でリベートの支払い額などのデータを持って、税務調査にやってきます。十分気を付けてください
 
また、期末付近に医薬品などの物品を多く購入することで、費用計上できると思われている方がいますが、上記のように売上原価は使用量分です。この方策は、税金を低くすることはできないので、通常通りの購入をお勧めします
 
③外注費についてですが、こちらも、いつの時点の作業なのかが重要です。作業して納品した時が、費用を計上する日です。請求書が届いた日付ではありません。よく注意してください。こちらは、請求書の日付で処理すると、費用が収入に対して、過少になってしまうことがあります。特に決算の時には気を付けてください
 
以上が、売上原価に関する注意点となります。上記にも記載しましたが、基本的な処理のスタンスは明確です。これを捻じ曲げて節税をすることは、脱税につながり、結果として加算税・重加算税などを取られることとなり、結果的に大きな出費になります
 
別なコラムでも記載しましたが、節税方法は種々ありますので、ご相談いただければと思います
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