税務調査がやってきた!(病医院・クリニック編)

2014-09-18
 
 
木本公認会計士税理士事務所 木本です
 
そろそろ個人事業の方あるいは、12月決算ぐらいまでの決算のタイミングの近いの医療法人などは、決算申告書を想定する時期だと思います
今回のコラムでは、病医院の税務調査における重要項目と税務調査準備として、必要書類の整備なども含めてご説明します
 
さて税務調査ですが、基本的な流れは、下図のようなものになります
 
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まずは、イメージ感を作るために当日の状況を想定すると、大規模病院ではないかぎり、10時から税務署職員が到着し、その語身分証の提示や院長・顧問税理士に対する質問を行います。その後、午後から実際の調査作業に入るという形になります
調査作業自体は、基本的に帳簿の閲覧などですので、そのための必要書類を事前に用意しておく必要があります
考え方としては、総勘定元帳に計上されている資産・負債・収入・費用の素となる資料や税務申告書上の判断における資料なども含めてすべて聞かれれば見せるということになろうかと思います
 
また、重要調査項目としては、やはり下記の点になります
① 概算費用を計上している場合であれば、社会保険診療収入の金額や自由診療収入の有無と費用の分離について
② 社会保険診療収入については、窓口での受け取り額と理論上の収入との関係や福利厚生及び自家消費の場合の診療収入の計上について
③ 収入の計上漏れの有無
④ 収入の計上時期
⑤ 収入のうちの課税取引の有無
⑥ 売上原価(仕入れのリベートを含む)・在庫(実地棚卸の有無も含めて)
⑦ 青色専業専従者の給与
⑧ 医療法人の役員・理事・監事に対する役員給与
⑨ 医療法人の役員・理事・監事に対する退職金
⑩ その他の販管費の主要項目
 
上記については、日頃から経理処理について気を付けていただければと思います
 
また、最後に税務調査において、事前準備として用意する必要書類は、下記のようなものになります(なお、調査対象年は、基本的に直近期から3か年になります)
  1. 調査対象年分の総勘定元帳
  2. レジペーパー・窓口負担金及び自費収入の現金集計表
  3. 社会保険診療報酬・国民保険診療報酬の振込通知書
  4. 地方公共団体・地区医師会当からの振込通知書
  5. 現金出納帳・預金出納帳・通帳
  6. 医薬品・診断材料・外注検査等の請求書又は領収書
  7. 医薬品・診療材料の実地棚卸表
  8. 各種支払に関する請求書・領収書等
  9. その他重要な取引に関する契約書・覚書等
  10. 源泉徴収簿・賃金台帳・職員名簿等
  11. 院内規程・社員総会議事録及び理事会議事録(医療法人の場合)
  12. 病医院の案内・パンフレット・自由診療に関する料金表等
 
以上が病医院の税務調査への対応として基本的な項目をまとめましたが、特に調査重点項目については、元来病医院の経理処理上重要な事項になっております。そのため、これらの項目については、常日頃から慎重かつ丁寧な対応とチェック機能を持った仕組み作りが重要だと考えます
当事務所では、このような仕組み作りも積極的にフォローさせていただきます

 

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