資産運用の考え方-よくある質問

2014-10-21
 
 
公認会計士・税理士の木本です
 
今回は、税務以外の話題になりますが、よく質問を受ける、資産運用の考え方についてご説明させていただきます
 
昨日(10月20日)の東京マーケットは、大きく値を戻し、日経平均は15,111円23銭で引けております。また、外国為替、は、107.07-107.08円/ドルと円安方向であったもの、本日(10月21日)は、それぞれ午前中の場では、日経平均は、は109.26円値を下げ15,001.97円となり、為替は106.76-106.78円/ドルと円高になっております
 
このように、リーマンショック以降の世界の金融マーケットは、米国の景気回復という状況はある程度明確(こちらも他国の状況に引きずられます)であるものの、欧州、中東の情勢不安やアフリカにおけるエボラ熱、ロシアの先行き不安、中国景気の持ち直しの動向、日本経済の持ち直し動向など、種々の不安定要素が存在します
 
このような中、すでに日本の金融資産が国債残高を下回ることが確実となる一方で、米国がおそらく現状の金融緩和から出口戦略へと戦略を切り替えることが想定されるため、円安/ドル高は、納得性のあるシナリオだと思います
 
そのため、昨今では、為替を絡ませた投資商品が多く存在し、特に大手銀行や証券会社などからは、① 円貨で金融商品に投資するのですが、最終の元金の返済額は、その時の為替レートの水準により変動するものや、② 円を現在のレートよりも、15円程度安く(円高で)購入できる商品などが、あります。ちなみに、オーストラリアドル建て、ブラジルレアル建て、トルコリラ建ての世銀債やハイイールドボンドなどが、ネット証券等で良く見られますが、十分に内容を検討することをお勧めします。もし、顧問税理士に相談できずに、悩まれている際は、お気軽に当事務所にご連絡ください。
 
投資商品について、受ける質問として、
 
「将来資金を使う予定は、現状では使う予定がないため、期間を長くした商品を購入したいと考えている。ハイブリッド投資(仮名:上記の①のパターン)で、年限30年のもの、その他条件が種々付いているが、よくわからないので、この商品の特質と注意点を教えてほしい」
 
という質問です
 
投資を考えるには、種々の条件がついている場合(下記参考)で、リターンが高いケースでは、その商品が元本保証である確率は相当低いと考えてください。
 
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投資商品は、現在では相当複雑です。金融機関の営業担当者もまともに説明できないケースもありますが、満期時に「元本返済」以外の条件が付いている場合は、ほぼ間違いなく元本を保証しません。さらに、利回りが3%以上などとあるケースでは、現状の日本国債の10年物が0.485%(直近)と比較すると、相当高く、多くのケースでは、このような利回りを捻出するためには、デリバティブを商品に組み込んでいます
これは、このような商品への投資により、投資家は知らず知らずのうちに、デリバティブを売って、高い利回りを買っているケースが多いのです。
 
もちろん、投資家として、リスクを承知で投資することは全く問題ないと思います。しかし、投資に対するリスクを理解することが十分必要であり、基本的に自分でその商品のリスクを判断できない場合、そのような金融商品に投資をすることは避けた方が良いと考えます
 
もう一点は、現在106円程度の円高であり、投資商品のリスクは、円が90円よりも円高に行った場合だけだから、リスクは非常に低い、というフィーリングで投資することです。
このよく分からない理論で投資する人やなんとなく顧問税理士や監査人である公認会計士などからも言われるケースがあるかもしれませんが、この考え方は、リスクを正確に考えていません
 
リスクとは、上にも下に動くということであり、為替に関連した商品であれば、少なくとも過去に記録した74円/ドルから140円/ドルまでが、当然に想定できるリスクの範囲になります。その範囲を動くということを前提にして、投資をした場合のリスクを考えていただければと思います
 
最後に、投資とはリスクとリターンのバランスを良く考える必要があるものと、個人的に考えております。そのため、「なんとなく儲かりそうだから、投資した」というのは、感情的にも、財産的にも失敗する可能性が高くなります。ある程度、リスクの高い商品に投資するのであれば、やはり、失敗した時のシナリオを考えるべきです。
 
上記のように資産運用と一概に言っても種々の検討点があります。当事務所では、顧問先の経営に役立つサービスの一環として、このような資産運用に関するアドバイスについても対応させていただいております
 
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